油そうめん調査 その2 駒沢大学 

2012年07月10日 | 関連する集落:清水
駒澤大学 須山ゼミの油そうめん調査
阿木名ふれあい市をあとにした一行は、
清水(せいすい)の民宿ユートピアにうかがいました。

 



こちらでお昼ごはんをかねて、
おかみさんに油ぞうめんの作り方を実演していただくことに。
 


まずは、そうめんを固めに茹でて、
麺を引きしめるために塩をちょっとまぶしてました。

そのあとは具材を炒めてます。
ニラはたっぷり使い、ツナ缶、ハンダマ(水前寺菜)など。
この日は昆布ダシを加え、
ゴマ油をたらり。

カタクチイワシの煮干しがダシがよくでるとのことで、
使うこともあるそうです。

最後に、茹でておいたそうめんを軽く混ぜ合わせます。



あっという間にできあがりました。



その他におかみさんは、にんじん、豚肉、キャベツなどを入れるときもあるそう。

急なお客さんが来た時でもササッと作れるお手軽なもの。
だから冷蔵庫にある具でなんでもいいんですよね。


調理を見た後は、もちろん実食!

ツナが細い麺にからんで、いい味をだしてました。
ハンダマは、彩りがとても美しい。
カニカマも乗ってましたね~。

お手製の、ふてぃもち(よもぎ餅)
島らっきょの漬物、目の前の海でとれたテラダ(マガキガイ)なども一緒にいただき、
一同、大満足。

食材は、できるだけ自分たちの畑で育てたもの、
海の幸はご主人や息子さんが
目の前の清水海岸で獲ったものを出しているそうです。

この日も民宿の窓から
ご主人たちが漁をしているのが見えてたんですよ。



本来の目的、
いただいたあとは、おかみさんにお話をうかがいます。



この時にうかがった
そうめんにまつわるお話で面白かったのは、

・お盆の2日目のお昼には必ず油そうめんをお供えして、
みんなでもいただく

・葬式の時にもそうめんを食べるそう。以下4品です。
 ①餅の吸い物
 ②刺身のようにスライスした揚げ豆腐2切れ
 ③白豆腐の味噌汁(一丁を4等分にして生姜をのせる)
 ④そうめんを食べる(カツオ・イリコ両方のダシで、ネギを散らしただけ)



須山聡教授も、ユートピアさんから参加です。



そうめんの話の後は、
おかみさんが体験したケンムンにまつわるビックリ!するような話、
清水集落の行事や行事食などの話などうかがって、
学生さんにはいろいろと興味深かったようです。

今回は実際に作り方まで見られたので、
家庭において油そうめんがどんな位置づけなのか
さらに身近に感じられたのではないかと思います。





2012.06.27
瀬戸内町 清水


S.B.I (瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)