海側からしかアプローチできない砂浜へ行くことになりました。
網野子(あみのこ)と節子の間の見晴らしのいいところから確認。
曇りだったのが残念ですが、
それでも爽快な眺めでした。
右手の奥はホノホシ海岸方面。
![](/images/blog/176384700553160510a188f6.77721178619774103.jpg)
それにしても、われわれが目指すのは
左側のゴツゴツした岩ばかりの海岸線。
なんだか険しそう・・。
真下を見ると泡泡しているところが。
ただの白波がたっているかと思ったら、
これはサンゴの卵だそうです!
産卵が始まっているんですねー。
![](/images/blog/876583053160510ea27b4.5414334035094894.jpg)
夏にしかみられない海の一大イベント!
一般的には「産卵」と言われていますが、
実際はサンゴの「放精放卵」と言われるものなんだそうです。
サンゴから放出されるのは、
バンドルと呼ばれるカプセルみたいなもので
その中に卵と精子が入っているのだそう。
それが一斉に放たれ、
水面ではじけて受精するという仕組み。
しかもスゴいのが
バンドルのなかに卵と精子が入っているのに
割れるまでは受精しない。
別のバンドルから出た卵と精子が出会って受精する・・。
サンゴの放精放卵が起きやすい条件としては、
1.初夏の水温が24度以上
2.満月前後の数日間
3.夜の満潮直後
などが揃うと見られるようです。
ナイトダイビングすると
そのシーンが見られるそうなんですが、
一斉に放たれる様子を夜に水中で見るのは
きっと神秘的なのでしょうね。
できるだけ子孫を残すために出会いを多くしようと、
バンドルは一斉に放たれ、
潮の流れに乗せるため、
ベストのタイミングの大潮を狙う。
言わば、海中大コンパ!
サンゴたちの、
ひと夏の恋です。
改めて知ると
サンゴも必死で生きているのだなと感じます。
こんなサンゴの産卵が身近で営まれているのは
美しい海が瀬戸内町にあるからですね。
2012.06.07 瀬戸内町網野子~節子
S.B.I ( 瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)